APIキーとは
この記事の結論
- APIキーとは、APIを呼び出すときに、どの利用者からの依頼かを相手のサービスに示すために発行される文字列のことです。
- キーは各サービスの管理画面で発行します。用途ごとに分け、必要な権限と範囲だけに絞って発行するのが基本です。
- 漏れたと気づいたら、最初にそのキーを失効させて新しいキーに差し替えます。履歴からの削除はその後に行います。
えーぴーあいきー/API Key
APIを呼び出すときに、どの利用者からの依頼かを相手のサービスに示すために発行される文字列のことです。
最終更新: 2026-09-26
APIキーとは(意味と読み方)
APIキーとは、APIを呼び出すときに、どの利用者からの依頼かを相手のサービスに示すために発行される文字列のことです。読み方は「えーぴーあいきー」です。
サービスの側は、届いたキーを見て「誰の依頼か」「何を許すか」「利用量をどのアカウントに記録するか」を決めます。つまりキーは、身分証と請求先を兼ねています。キーを手に入れた人は、そのアカウントの名義でAPIを呼べてしまいます。
パスワードとの違いは、使う主体です。パスワードは人がログインするときに打ち込み、APIキーはプログラムがリクエストのたびに送ります。人の目に触れずに使われ続けるぶん、漏れても気づきにくい性質があります。
APIキーの発行から利用までの流れ
- 発行する:サービスの管理画面でキーを作成します。名前、権限、有効期限、使えるプロジェクトなど、選べる項目はサービスごとに違います。
- 保管する:表示されたキーを、パスワード管理ツールなど安全な場所に控えます。チャットやメモ帳に貼ったままにしません。
- 読み込ませる:プログラムには環境変数経由で渡し、コードには書きません。
- 送る:プログラムはリクエストのヘッダーにキーを付けて送り、サービスがそれを照合します。
筆者は「1つのアプリに1本、開発用と本番用も別」に発行する形をすすめます。1本を止めても他に影響が出ず、どこから漏れたかも絞り込みやすくなるからです。
APIキーの権限を絞る考え方
OWASP のSecrets Management Cheat Sheetは、秘密情報の扱いに最小権限の原則を当てはめるよう求めています。APIキーで言えば、読み取りだけで済む用途に書き込みの権限を付けない、使うプロジェクトだけに範囲を限る、ということです。
同じ資料は、秘密情報を定期的に入れ替える(ローテーションする)ことも挙げています。盗まれたキーが使える期間を短くするためです。有効期限を設定できるサービスなら、期限付きで発行しておくと入れ替えを忘れにくくなります。
AIコーディングエージェントを使うときのAPIキー
AIコーディングエージェントに開発を任せるときは、キーの値そのものを会話に貼らないようにします。.env に置き、エージェントには「環境変数 API_KEY から読む形で書いて」と頼めば、値を見せずに実装を進められます。
エージェントが作った差分に、キーの文字列が紛れていないかも確かめます。シークレットスキャンの説明(GitHub Docs)によると、GitHub はパブリックリポジトリでは無料で自動的にスキャンを行い、Git 履歴全体からキーの類を探します。提携しているサービスのキーが見つかった場合は、提供元に通知されます。
APIキーが漏えいしたときの対応
コミットしてしまった、画面共有で映してしまった、と気づいたら、次の順で動きます。
- 1. 失効させる:管理画面でそのキーを無効化します。リポジトリからの機微データの削除(GitHub Docs)も、最初の手順として失効かローテーションを挙げています。
- 2. 差し替える:新しいキーを発行し、使っている場所をすべて更新します。
- 3. 利用履歴を見る:管理画面の利用量や請求の記録に、心当たりのない呼び出しがないかを確かめます。
- 4. 履歴から消す:同じ資料は、履歴を書き換えてもクローンやフォーク、キャッシュに残る場合があり、削除は保証されないと注意しています。失効を先に済ませるのはこのためです。
APIキーについてのよくある誤解
- 誤解:非公開リポジトリなら入れても安全 → 実際:共同作業者や連携ツールからも読めますし、後で公開に切り替えることもあります。最初からコミットしないのが確実です。
- 誤解:コミットを消せばキーは使えなくなる → 実際:キーはサービス側で失効させるまで有効です。消したつもりでも、コピーが残っていれば使われます。
- 誤解:ブラウザー側のコードに入れても見えない → 実際:ブラウザーに届くコードは、利用者が開発者ツールで読めます。キーを使う処理はサーバー側に置きます。
関連用語
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出典・参考資料
APIキーについてよくある質問
Q1. APIキーとは何ですか?
APIを呼び出すときに、どの利用者からの依頼かを相手のサービスに示すために発行される文字列です。サービスはキーを見て、許可する操作と利用量を記録するアカウントを決めます。
Q2. APIキーはどこで発行しますか?
使いたいサービスの管理画面で発行します。アカウントを作ったあと、キーの作成画面で名前や権限を選ぶ形が一般的です。選べる項目はサービスによって違うので、提供元の説明を確かめます。
Q3. APIキーをGitHubに上げてしまいました。まず何をすればよいですか?
最初に、サービスの管理画面でそのキーを失効させます。次に新しいキーを発行して差し替え、利用履歴に覚えのない呼び出しがないかを確かめます。履歴からの削除はその後です。書き換えてもクローンやフォークに残る場合があるためです。
Q4. APIキーとパスワードは何が違いますか?
パスワードは人がログインするときに入力し、APIキーはプログラムがリクエストのたびに送ります。キーは人の目に触れずに使われ続けるので、漏れても気づきにくい点に注意が要ります。
Q5. APIキーは定期的に替えたほうがよいですか?
替えられるなら替えることをすすめます。入れ替えておけば、気づかないうちに盗まれていた場合でも、そのキーが使える期間を短くできます。有効期限を設定できるサービスでは、期限付きで発行すると忘れにくくなります。